数学ガール (数学ガールシリーズ 1) (★★★)
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2007/06/27
- メディア: 単行本
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本の中で印象的なフレーズは3章のミルカさんの言葉
整数から実数の数直線へ、数直線から複素平面へと、より高次元な世界を考える。すると、表現がシンプルになる。
高次元になれば複雑になると決めてしまいがちだけど、それによってよりシンプルに考えられる。低次元では複雑にみえた動きが高次元では規則的な動きに捉えられる。数学だけでない、いろんな物事に対する見方を考えさせられる一言です。
実は私は中学時代から数学が「好き」です。得意ではなかったですが苦手意識はなかったです。数学にしろ歴史にしろ何らかのキッカケがないと好きにはなれないものですが、中学時代に「中点連結定理」により全ての四角形の中点を結ぶと平行四辺形になることをならったことで数学の不思議な魅力を知りました。数字がでてくる計算式より図形や数式の証明問題が好きでしたね(行列は苦手だった)。数式なり問題文を読んで頭の中にいかにモデル化できるかがポイント。
数学苦手な人ってのは「自分で定義」することに抵抗を覚えるようです。そこにあるものをあるがまま受け取るのでなく、積極的にバラしたり繋げたり仮定したり置き換えたりをすることに対して発想がない。「本当にそんなことしていいの?本当にこの形を崩しても正しいの?」と考えてしまう。さらに数学を学ぶ意味がわからない「で、日常生活とどう関係するの?」と。確かに一般生活してて身近に感じる機会はないけどね。数学はパズルですよ。クロスワードなんかと同じで解いてでてくるキーワードをみつけるのが楽しいし、頭の体操になるわけ。その課程を楽しむものです。賞品はでないけどね。
40歳までの9年間は数学・歴史・英語強化期間なので本の内容はのんびり読み解きましょう。ひとまずキーワードだけ羅列。