プログラマの数学

プログラマの数学

プログラマの数学

すばらしい。内容はだいたい高校1年生程度の数学。なら既知の事じゃないかとなるわけだけど、授業で学んだ机上の知識と現実世界の現象(プログラム)を橋渡しする考え方、知恵に当たる部分を学ぶことができる。

平易な文章、適度な図解、説明量を考えると250ページほどのボリュームにまとまっているのが信じられないくらいです。高校数学は学んだけどそれとコンピュータ工学を結びつけて学んでこなかった自分のような人間には大変参考になる読み物でした。

本全体で扱われている考え方は

  • モレなくダブりなく
  • 扱いにくい値を扱いやすい数に変化させる
  • 大きな問題を小さく分解する

という「数学的な考え方」。プログラムに数学的知識は必須ではないけれど、プログラマーは数学的な考え方を楽しめる必要があると思う。この本が楽しめるならプログラムも楽しめるだろう。