ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて ★★★★
- 作者: 岩瀬大輔
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まずおそらくは超優秀であるはずなのに全然インテリくささがない。一般人と脳の構造に大きな違いがあるわけでなく、ささやかだけど一般人が意外としていない習慣をキチッと身につけ実践していることで結果こうなりましたよっという嫌みのない親近感があります。その習慣がなにかというと「身の回りの様々な物事にたいして自分なりの解釈を持ちその裏付けを得る」ということに他ならない。
この本の中にもpriciple(信念、原則)という言葉が何度も登場します。物事を深く理解・解釈し自分なりの結論をまず持つ、そしてその通りに行動する。新たな出来事が起きても過去に気付いた信念、原則に基づいて判断する。新しい意見があれば自分との差異をとり、なぜその違いが生まれるのかまた考える。そういう事を何年も習慣化して繰り返していくことで確固たる自分というものを得ている気がします。
全6章構成ですがぜひ5章、6章を読んでもらいたい。5章は「企業はなんのために存在するのか」6章は「ワークライフバランス」について書かれています。どちらも30歳の自分にとってはこれまでのまたこれからの人生のあり方について深く考えさせられるものでした。今の仕事・会社に不満を持っているのであればこの2章だけでも読む価値は十分にあります。