デッドライン ★★★★

デッドライン

デッドライン

トム・デマルコ 三部作のうち一冊。とある国家プロジェクトを管理するトムキンスを中心とした小説仕立てのなかで、ソフトウェア開発における101の格言が述べられている。★は4つといったところか。
前半は各分野におけるスーパーマンが登場し、次々と仲間になっていくというある意味ご都合主義的なながれだが、本当のプロジェクト管理本としての価値は10章以降にある(全23章)。ある程度の期間・規模の開発プロジェクト(いわゆる40〜50人月程度)を経験している人であればその後の物語を他人事でなく実体験として受け止められるはず。それにより各章の格言もより身に染みることだろう。

本から自分なりに得た法則をピックアップしてみる。

  • すべての製品のサイズを測定せよ
  • プレッシャーをかけても思考は速くならない
  • 病んだ政治はどこにでも、最も健全な組織にも出現する可能性がある
  • 病んだ政治を下から治療することはできない。