派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書)

派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書)

派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書)

現代のワーキングプアを知るために借りた一冊。一部の大企業が地方出身の派遣労働者に強いる蟻地獄のような労働の実態を知ることができる。また派遣労働というとイコール ワーキングプア格差社会となり派遣労働者側の立場からしか意見が聞かれないが派遣業者側の本来の派遣制度の使われ方や、納得した上で派遣労働を続ける人達の声もおさめており中立な立場である。

また労働契約法や労働者派遣法の改正についても述べられているので、そっちのニュースについていけてなかった身としてはまとめ的でありがたい。労働契約法については「使用者が就業規則の変更によって一方的に労働条件を改悪できる」なんて話もあるので正社員としても無関係ではなさそう。

ちょうど昨日のNHKスペシャルワーキングプアを特集していたが観ることができず残念。この本とあと数冊「偽装請負」「雇用融解」あたりを読んでおきたいところだ。

偽装請負―格差社会の労働現場 (朝日新書 43)

偽装請負―格差社会の労働現場 (朝日新書 43)

雇用融解―これが新しい「日本型雇用」なのか

雇用融解―これが新しい「日本型雇用」なのか