佐賀のがばいばあちゃん

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)

随分前に母親から借りていたのを思い出した(発掘した)ので読んでみる。最近技術関連の書籍ばかりだったのでこういう肩の力を抜いて読める本は久々。

この本が売れたのはばあちゃんの豪胆さとユーモアも確かにあると思うが、読んだ本人(おそらく親と同じく団塊世代あたりの人々)には島田洋七の経験した貧乏生活に自分自身も共感する点がありある種の懐かしさを感じてたためじゃなかろうか。昭和20年、30年あたりの日本には貧乏が世の中に当たり前に存在し、当たり前であるがゆえに割り切ってその生活の中で幸せってやつを感じていたんだろう。

月並みな感想だと「幸せとお金ってイコールじゃないよね」だが金が幸せを感じるための必要条件であることも事実。必要額は人によって違うし、いくらあっても幸せじゃない場合だってあるだろう。それでも金が無ければ無いなりにYetAnotherなやり方で幸せって感じられるものだよねってこと。

ちなみに「がばい」とは「すごい」という意味だそうで。