ウェブ人間論

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

昨年出版されたウェブ進化論の続編。梅田さんと平野さんの対談をおさめています。インターネットを利用した情報の発信については割と書かれているんですが、受け取り側に関しては「悪意」に対する構えという点でしか言及されていません。個人的にインターネットの価値は発信よりも受信に重要性を感じているためちょっと物足りない感じでした。

10年前自分で初めてFreeBSDを手元のパソコンにインストールした時に徹底入門一冊を頼りに試行錯誤した経験がありますが、現在のようにインターネットが手軽に利用できていたら遙かに簡単に習得できたのんじゃないかという気持ちと、あの時苦労したからこそ習得できたのかもしれないという思いがあります。インターネットにより情報の重さは軽くなり、それ分膨大な量でカバーされている。つまりネット時代の情報収集は量が勝負ってことを感じてます。

情報をシャワーのように浴び、そのなかから自分にとって価値のある情報を取捨選択していく。そのためには自分自身に強力な情報のフィルタ能力がなければいけないし、自分自身の関心領域を持っておかなければ膨大な情報にふりまわされてしまいます。

言葉としては「選択と集中」「好きなことをする」「得られなかった情報は割り切る」あたりかな。