国家の品格
試験や勉強会準備で積ん読状態だった本を今週から読んでいこう。
- 作者: 藤原正彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/20
- メディア: 新書
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内容自体には割と共感するんだけど、欧米人の「論理」を完璧でないと否定しながら、日本人固有の「情緒」と「品格」の素晴らしさを「理由づけて」うったえているのって矛盾してない?(笑)
民主主義、共産主義を否定してるけどそれに代わるものが良くわからない。「教養があり大局観をそなえた真のエリート」が「永遠に成熟しない国民」を抑制するのが良し? そして「ならぬものはならぬもの」と重要な価値観はおしつけるべき?
- 「教養があり大局観をそなえた真のエリート」とどう国民が認めるの?
- 価値観の強要をしつつも「天皇は現人神」をいう誤った価値観を広めないためにはどうしたらいいの?
「上にたつものは徳の高い人間であるべきで、下のものの面倒をみる」っていう点では僕の持論と一緒なんだけどね。人に話したらとそれは共産主義だっていわれた。僕の持論を援護するようなことが書かれていることを期待してたんだけど、ここからは読みとれませんでした。
こういった問題を議論できるほど僕は博識ある人間ではないですね。ちゃんと勉強しなきゃね。ちなみに「上にたつ徳の高い人間」の頂点には「天皇がふさわしい」ってのも付け加えときます。これも特に深い理由があるわけじゃないですが。