ただいま・・・
仕事で遅くなり、家に帰ると部屋の明かりは消えていた。寝室からは音がせず息子ももう寝ているようだ。なるべく物音をたてないようにソッと食事の準備を始める。カチンカチンと食器をテーブルに並べていると、突然寝室のふすまが開き息子が起きてきた。
眠そうに目をこすりながらこちらを見ると、そのままトテトテと近づいてくる。足にギュッとしがみつき「お帰りなさい」といっているようだ。「ただいま、起こしちゃったね。ねんねしてていいんだよ。」息子は離れ、またトテトテと寝室に戻っていった。
しばし幸せな気分に浸りながら食事の準備を続けていると、ふたたび息子が顔をだす・・・
「ぶ〜ぶ〜こないねぇ〜」
・・・手にはおもちゃを握り、先ほどとはかわって目がランランと輝いている。
「あっ!」っとテーブルを指差し、スタスタとテーブルに近づくと、すかさず手にもっていたおもちゃをミソ汁に入れ遊び始める。
父「うわっわっ!」
子「きゃっ!きゃっ!」
父「もう、ねんねしなさい!!」
完全に覚醒した息子はもう寝ることはなく。食事のあいだ中、横でいたずらをしかけてくる。息子を寝かせるため、大急ぎでご飯をかきこみ寝室に連れ帰りました。はぁ。